今回ご紹介するのはウィズ・コロナ時代にぴったりの除菌水「シェルクリーンα(アルファ)」。ノンアルコールで天然成分100%、無香料・無着色が特徴です。
開発した春日井市の会社T’s-Fine(ティーズファイン)の田中陽一さんに話を聞きました。
|肌に優しい除菌水を作りたかった
「シェルクリーンα」(300ml)1,400円 ※商品は手前のスプレーのみ
開発を始めたのは今から約10年前。田中さんはある日、消毒のし過ぎによる、あかぎれだらけの手をした介護職の女性を目にしたそうです。こうした肌荒れで苦しむ人が世の中には多いと知り「何とかしてあげたい」と心を痛めていました。
また、食品業界でもアルカリ性のアルコール消毒液を使用する場合が多いことを知りますが、世間では「アルカリは肌に悪い」との声が聞こえてきます。肌に悪いものをどうして使い続けるのか、と不思議に思った田中さんは、たまたま訪れた営業先のこんにゃく会社の社長にこの話をしたそうです。するとその社長は言いました。
「アルカリ性にもいろいろあるが、カルシウム由来のアルカリが体に悪いわけがない」
こんにゃくを固めるアルカリは水酸化カルシウムを使っていました。はっと気が付いた田中さんは除菌に使える理想的なカルシウムを探し始めます。そして見つけ出したのが自然界に無数に存在し、漆喰にも使われるホタテの貝殻でした。
貝殻のイメージ
|選択肢のひとつになってほしい
田中さんはホタテの貝殻を1000℃以上の高温で焼いて粉末にし、精製水と合わせた除菌水の開発に取り組みます。ノンアルコール、ノンケミカルで天然成分100%。製造後に残った粉末は、海に戻せば自然のホタテが新しく貝殻を作るのに利用できるという循環型の原材料である点も理想的でした。
こうして生まれたのが「シェルクリーンα」です。
本当に肌に優しいかどうかを判定する「皮膚一次刺激性試験」の結果、ほぼ無刺激だということが証明されました。またホタテ貝殻の除菌効果に関しても、鳥取大学・大槻公一名誉教授による実験で強力な抗ウイルス性が確認されました。
「こんにゃく会社の社長や自分自身の実体験と、科学のエビデンスの両方がそろったことで手ごたえを感じた」と田中さんは話します。自信を持ってセールスに励むと、ケミカルで肌が荒れる人や、アルコールが子どもの口に入ることを心配する人たちから歓迎されました。
「世の中全ての除菌水を天然由来にしたいわけではありません。ノンアルコール・ノンケミカルというひとつの選択肢を作りたかったのです」と田中さん。その思いが通じたのか今年12月に地元・春日井市で開催されるイベント「ママの文化祭」で、従来の消毒液と並んでシェルクリーンαが会場の入り口に置かれることが決定しました。田中さんにとって理想へと進む大きな一歩です。
|詰め替え可能な手作りキットも開発
さらにこの夏、コロナ禍で家族と自宅で過ごす人が増えたため、T’s-Fineが開発したのが「シェルクリーンhome」です。専用容器に粉末と水を入れてしばらく置けば、上澄み液として除菌水ができあがる仕組みです。子どもでも家で簡単に作れるうえ、付属のリトマス試験紙を使えばアルカリ性を証明する実験もできて家族で楽しめます。
「シェルクリーン home」2,500円
付属のリトマス試験紙をできあがった液に浸けると強アルカリ性を示す濃い青に変色。理科の実験ができる楽しいキットです
「上澄み液を取った後に底に残る粉も捨てないでください。洗濯の時に洗濯機に入れれば部屋干しの臭いを抑えられますよ」と田中さん。粉末と水さえあれば同じ容器で何度も作れるのでプラスチックごみも減らせます。健康だけでなく環境にまで考慮したこのシリーズ。これからの時代、ますます注目ですね。
▼T’s-Fine(ティーズファイン)
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