家族の笑顔のために! サラリーマンからトマト農家へと転身しました

実家は農業だったが、朝から晩まで土まみれで働く両親を見て、農家は嫌だとサラリーマンになった飯田実(まこと)さん。彼が農家へと転身したのは、お子様の病気がきっかけでした。

家族が笑顔でいられる仕事をと、実家の耕作放棄地にビニールハウスを建て、ミニトマトを無農薬有機で栽培。いつしかそのトマトは甘くて美味しいと近所や保育園のママさんたちに口コミで広がり、大評判になっていきました。そんな飯田さんが育てるトマトと農園のお話を伺いました。

畑の入り口にある直売所。ここから全てがスタート

 

無農薬、有機肥料のカツオブシとコンブで育てるトマトは、糖度が高く、味わい深いと人気

ハウスに一歩入ると、真っ赤な実をつけたミニトマトがたわわに実っています。無農薬有機栽培なので、そのまま採って口に入れることができます。パッと口中に広がるトマトの酸味と甘み。飯田さんの作る糖度8.5度の「miuトマト」は、まるでフルーツのような甘さが特徴です。トマト嫌いの子どもたちにも、飯田さんのトマトは食べられると人気です。

ハウス内には新鮮なトマトの匂いが充満

「もともとトマトが大好きで、どうやったら美味しいトマトができるか、試行錯誤を繰り返しました。肥料も天然のものにこだわり、カツオブシとコンブを使用。味がしっかりしているうちのトマトは、ソースや料理の出汁にもなると料理人や料理研究家の方からもご注文をいただいています」

幻のトマトと呼ばれる「miuトマト」

名古屋市だけでなく、全国から注文の入る飯田農園のmiuトマトは、今では「幻のトマト」と呼ばれています。名古屋市内の住宅街の建ち並ぶ中、500㎡というミニマムな農園で栽培を続ける飯田さん。通常の農家さんの4分の1程の面積です。忙しい時は、家族総出で手伝い、出荷することも。家族の愛情を受けて育つトマトだからこそ、美味しさの輪が広がっているといえそうです。しかし、ここへ来るまでにはいろいろな挫折もあったのだとか。

 

売れるまでには人知れぬ苦労も。それでも丁寧にトマトを作り続けた

ミニトマトの栽培を始め、ようやく初出荷にこぎつけた飯田さんに訪れた最初の試練。買い取りしてくれる予定だった業者から購入できないと言われ、途方にくれたといいます。でもせっかく育てたトマトを廃棄することはできないと、畑の横で試食をしてもらい、美味しさを伝えると、徐々に評判に。そうして、なかなか言えなかった「買ってください」のひと言が言えるようになり、お客さんがお客さんを紹介してくれ、購入者が増えていったのだとか。一時は朝から行列ができることもあったそうです。

「地元の人に育ててもらったトマトです。畑の前にある息子の通う保育園のママたちも安心・安全のトマトの良さを広めてくれたり、近所の喫茶店のママさんが、お客さんの注文をまとめてくれ、共同購入してくれたりもしています。夏には農業体験を開催し、実際トマトの収穫もしてもらっています。安心安全の農業を知ってもらい、農業を身近に感じてもらえたらと思っています」

令和3年5月より自動販売機にてミニトマトのパックや加工品を販売

 

コロナ禍で出荷がストップ。飲食店からも注文がなくなり、危機的な状況に

トマト農家として順調に栽培や出荷ができるようになる中、令和2年、新型コロナウィルスで飲食店からの注文がストップ。百貨店などの販売もなくなり、大打撃を受けます。それまでも廃棄ロスをなくすため、トマトジュースやトマトビネガーなど加工食品を作っていた飯田さんは、コロナ禍でさらに出荷できなくなったトマトを何とかしようと、ドライトマトの製造を始めます。

「大事に育てたトマトは、どの子もかわいい。一粒も無駄にしたくないという思いで、乾燥させてドライトマトにすることを思いつきました。味も濃く、甘みも凝縮されて、いろいろな料理にも活用できます」と飯田さん。

miuトマト100%のおいしさを詰め込んだトマトジュースやトマトビネガー。

味が濃いと料理人や料理研究家にも評判の良いmiuトマトのレシピは、どんどん増え続け、飯田農園のホームページには100以上の料理レシピが掲載されています。

飯田農園のHPには、welcome_to_jujukitchenのトマトレシピを掲載

今年の5月には、畑の入り口に自動販売機を設置。地元の人がいつでも購入できるようになりました。取材中も、ご主人が購入してきてくれて、すっかり飯田農園のトマトのファンになったという赤ちゃん連れのママが購入に来ていました。いつでも安全安心の新鮮なトマトが手軽に購入できると評判になっています。

自動販売機で新鮮なトマトが買えるのがうれしいと、近所に住む赤ちゃん連れのママも購入。

農家を継ぐのが嫌だとサラリーマンになった飯田さんでしたが、高校生になった長男をはじめ、3人の子どもたちは「トマト農家になる!」とやる気を見せています。家族みんなが笑顔になる仕事。それを目指して頑張ってきた飯田さんの想いが次世代へと繋がっているようです。

 


▼飯田実さん

1972年生まれ。大学を卒業後、食品メーカーに就職。甘くて美味しい飯田農園の「miuトマト」や加工製品は名古屋タカシマヤや三越を始め、百貨店や各地のマルシェなどでも大人気。畑での直売所では、近所の人がいつでも買えるようにと令和3年より、自動販売機を設置した。体験農園なども開催し、地域に根付いた農業で人々を笑顔にしている。

 

▼飯田農園
住所/名古屋市中川区助光2-1901
電話/090-1787-9809
直売日/毎週水・土曜日 9:00~13:00
完全予約販売

※自動販売機は毎日購入できますが、売り切れ次第終了です。

 

★飯田農園公式WEBサイト
https://www.iida-farm.jp/

★welcome_to_jujukitchen
https://instagram.com/welcome_to_jujukitchen?utm_medium=copy_link

 


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