「ジャイロトニック」でしなやかボディに

屋外スポーツをするには寒さが気になる時期。室内でできるエクササイズで、体をほぐして温まりたいですね。ヨガやダンスとは一味違う、名古屋では、まだそれほど広まっていない「ジャイロトニック」と「ジャイロキネシス」というエクササイズをご紹介します。

 

NY発、
ダンサーを中心に広まる

元バレーダンサーのジュウリ・ホバスさんが考案した米国・ニューヨーク生まれのエクササイズ。プロダンサーを中心に広まり、今では多くのアスリートがトレーニングとして取り入れているそう。ドイツでは医療機関を提携し、リハビリの一環として取り入れられているところもあります。

ジャイロトニックは、専用マシン(=写真)を使ってトレーニングをします。かなり高価な機器で、愛知県周辺でもまだ常時おいてあるところは限られているそう。ジャイロキネシスはイスや床に座って行います。

ジャイロ=英語Gyro、らせん、曲線的な
トニック=英語Tonic、元気にする、整える
キネシス=英語Kinesis、運動

という意味です。


呼吸に合わせ、
流れるように体を使う

「背骨や関節を意識しながら、流れるように体を動かすのが特徴」と話すのは、中区栄の「チャコット・カルチャースタジオ」でインストラクターを務める服部絵里香さん。モダンダンサー・コンテンポラリーダンサーとして舞台に出演する傍ら、振り付け指導やジャイロトニック、ジャイロキネシスのインストラクターをしています。

 

ベーシックな動き、
「アーチ」と「カール」


アーチ…お腹に力を入れて、腕を頭の後ろで組み、ゆっくりと背をそらせる。

 

カール…背骨の関節が伸びていくのを意識しながらゆっくりと前かがみになる

横から見るとSの字を描くような動きを何度か繰り返し、上半身をほぐしていきます。ジャイロトニックもジャイロキネシスも動きの基本はこの「アーチ」と「カール」。これを真剣にやるだけでもじわっと汗ばみます。

 

マシンを使ってまずは上半身から

体が少しほぐれたところで、ジャイロトニックの場合は、専用のマシンを使ったエクササイズへ。お腹に力を入れたまま、バーに手をかけ、ゆっくりと弧を描くように回わします。左右で行います。

 

足を使ったエクササイズ
上半身を中心とした動きが終わったら、下半身を使った動きへ。初めての人は上半身のエクササイズで終わってしまうこともあるそうで、ここからは応用編です。

重りを足の力で持ち上げたり…


持ち上げたまま開脚をしたり…

 

「慣れてきたら、もっとアクロバットな動きも取り入れたエクササイズをします」と服部さん。

「ヨガは呼吸をしながら動作やポーズをとり、いったん静止、元に戻る、というパターンが多いですが、ジャイロは呼吸をしながら止まることなくらせん状に動き続ける。“止まらない”ところが他のエクササイズとは違います。凝り固まった体がほぐされると、すーっと体が軽くなるはずです」と服部さん。

最初のうちは、インストラクターが体を支えるなど動きをサポートしてくれます。まずは一度体験してみては?


●取材協力/チャコット・カルチャースタジオ名古屋スタジオ
名古屋市中区栄3-2-32 3階
052-242-4344
10:15~20:30(日曜は17:30まで)

http://www.chacott-jp.com/j/studio/nagoya