今週のトピック!
❶「木彫りどうぶつ美術館 はしもとみおの世界」 ❷第5回家康公生誕祭
TOPIC❶
「木彫りどうぶつ美術館 はしもとみおの世界」
ヤマザキマザック美術館で開催中
|ぬくもり溢れる動物の彫刻たち
木彫りで動物彫刻を制作する人気の若手作家、はしもとみおさんの展覧会「木彫りどうぶつ美術館 はしもとみおの世界」が新栄のヤマザキマザック美術館で開催中。来年の干支「犬」をはじめ、ネコ、サル、カメなどの動物彫刻とその下絵約200点が展示されています。
兵庫県生まれのはしもとさんは、中学生の時の阪神・淡路大震災で被災し、通学途中にいた犬や猫が姿を消して辛い思いを経験しました。そこで「失ってしまった命を、医学で取り戻すことは不可能だけれど、彫刻という力を借りて、その姿を残すことはできる」と考え、彫刻の道を志しました。現在は、三重県いなべ市でアトリエを構えて暮らしています。
はしもとさんが作っているのは肖像彫刻で、どの彫刻も生き生きしていて、質感が柔らかそうに見えるほどリアル。今回は、クスノキを使って作られた動物の彫刻の名前やエピソードが一緒に展示され、触れることができる作品もあります。
羊やラクダなどの家畜、オランウータン、チンパンジーなどの作品も展示されています。
この猫は、相島(あいのしま)の野良猫シナモン。近年、はしもとさんは福岡県の玄界灘に浮かぶ人口271人に猫が170匹いる「猫の島」と呼ばれる相島に通い、野良猫たちをスケッチして彫刻を制作する活動を行っています。美術品と共に展示されたネコたちは、今にも「ニャー!」と声をあげそうなにらみを利かせています。
この犬は、今年8月に14歳で天国に旅立ったはしもとさんの愛犬「月くん」です。赤ちゃんの頃から14歳まで5体の彫刻が展示してあります。おやつをもらう気満々の顔や、散歩だとはりきる月くんの姿など、どれも愛らしくて今にも動き出しそうなほど。月くんの優しい表情から、はしもとさんの愛情を感じ取れます。
はしもとさんの彫刻を通して、動物たちと人間の絆を感じられます。作品に触ることができるので、美術になじみの無い人や子どもも楽しめます。はしもとさんの優しさがたくさん詰まった木彫りの動物たちに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
【イベント詳細】
■会期/2018年2月25日まで
■場所/名古屋市東区葵1-19-30
■開館時間/平日10:00~17:30、土日祝祭日10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
■休館日/月曜日(祝日の場合は、翌平日)、年末年始(12月29日~1月4日)
■入館料/一般1,000円、小中高生500円、小学生未満無料
●ヤマザキマザック美術館
http://www.mazak-art.com/index.shtml
TOPIC❷
第5回家康公生誕祭 12月23日~26日
12月25日はイエス・キリストの生誕祭としてクリスマスを祝いますが、翌26日は日本の偉大な武将・徳川家康公の誕生日ということを知っていますか? 岡崎市の岡崎城周辺で、徳川家康公の生誕祭が開催されます。
|4年ぶりに復活「光ビスタライン」(23日)
見所の一つがライトアップで、中でも注目は4年ぶりに復活する「光ビスタライン」です。ビスタラインは岡崎城から大樹寺(徳川家の菩提寺)までを結ぶ約3kmの歴史的眺望のことで、23日(土)17:00~20:00までの期間限定でライトアップされます。(写真奥が岡崎城)
このビスタラインは、徳川三代将軍家光が大樹寺の伽藍の大造営を行う際、「祖父生誕の地を望めるように」と本堂から三門、総門(現在の大樹寺小学校南門)を通して、その真中に岡崎城が望めるように伽藍を配置したことに由来。後世の人たちがさえぎるものを作らず守り続けてきたから実現することができる、歴史的にも意味のあるライトアップです。
|八丁味噌の桶の太鼓の演奏(23、24日)
岡崎名物の「八丁味噌」。そのみそ桶を使って作られた大きな和太鼓の実演もあります。今夏に市民の手で制作されたもので、一般的な和太鼓と比べて音はずしりと重く、余韻が残ります。実演は23日(土)13:00~13:20。違う時間帯に実際にこの大太鼓を打つこともできるそうですよ。(詳細は以下サイトから確認を)
このほか、大河ドラマ「おんな城主・直虎」の最終回でお目見えした「井伊の赤鬼」の衣装をまとった【井伊直政】も登場するグレート家康公「葵」武将隊による特別公演や、わ紅茶のふるまい、提灯行列も予定(すべて24日)。街にあふれるクリスマスイルミネーションを楽しむのもいいですが、この週末は徳川家康の生誕を祝う“和の祭り”はいかがですか?
屋外のイベントなので、お出かけの際は温かくしてお出かけください。
【イベント詳細】
■会期:12月23日(土)~26日(火)
■会場:岡崎公園周辺
●問い合わせ/家康公生誕祭実行委員会(岡崎活性化本部内)
0564-57-0200
https://www.ieyasu-seitansai.com/