〈シリーズ〉オーガニックスーパーの魅力発掘 vol.4 ヘルシングあい(西区)

久しぶりとなるオーガニックスーパー第4弾は、名古屋市西区の「ヘルシングあい」。今年で開業27年、訪れる人の健康を守るべく、安心・安全な商品をそろえています。併設するオーガニックカフェ「pupu kitchen」も紹介。

 

まちの「健康相談室」に

西区の地下鉄浅間町駅から徒歩7分。名古屋城からも程近い店には、衣食住一通りの商品がそろいます。長年通う常連は多く、レジでオーナーの伊藤一重(かずしげ)さんがお客さんと談笑するのはおなじみの光景です。

「現代は便利な物が増えているけれど、本当に“体に良い物”は分かりにくい。“ここなら何を買っても大丈夫だ”と思ってもらえる店でいたい」。そんな思いがつまったスーパーです。

 

1991年、北区に「健康相談室」として、野菜や米、豆腐など最低限必要な食材だけをそろえた店舗を構えたのがはじまり。当時は、保健師の加藤ヒロコさんが経営をしており、伊藤さんはヘルシングあいに商品を納める業者でした。それが、加藤さんとのやり取りを通して玄米菜食のおいしさや健康への関心が高まり、1996年に店を引き継ぎました。現在も“まちの健康相談室”としての役割は、この店に宿っています。

 

キーワードは、安心・安全

商品基準は、安心・安全。マクロビオティックの商品をベースとしていますが、産地や飼育環境にこだわった肉なども販売しています。

米穀の棚には、押麦やアマランサスなど雑穀がずらり。「雑穀をピンポイントに買いに来る人もいますね」と伊藤さん。

ベジタリアン向けの冷凍食品やインスタントラーメンも。マクロビオティックの食品メーカー・オーサワジャパンの玄米ラーメン(210円)は、国内産小麦粉・玄米粉を使ったノンフライ乾麺。砂糖、動物性原料、化学調味料は不使用。根強い人気商品です。

 

洗剤やシャンプー、下着や化粧品など生活用品も豊富ですが、どれも体に優しい物ばかり。天然の植物油を主原料とした「パックスナチュロン」のボディソープやハンドソープ、竹素材100%で作られた「TAKEFU(竹布)」の商品も。

 

伊藤さんの一押し「柿茶」は、国内産で農薬不使用の柿葉を100%使用。天然のビタミンやミネラル、ポリフェノールを多く含むノンカフェインのお茶です。ビタミンCは、緑茶の約10倍。クセがなく、甘味のある優しい味です。「昔の日本は家の庭に柿の木があったから、葉を煎じて飲んでいたそうですよ。その習慣が無くなったのはもったいないですね」。花粉症や夏バテ、風邪にも効果があるとか。

 

マクロビランチとナチュラルスイーツ教室

併設されたオーガニックカフェ「pupu kitchen」では、マクロビオティックのププランチ(1,300円、プレートor麺、食後のドリンク付き)やデザートが楽しめます。名古屋城を訪れた外国人や、仕事の合間に男性が一人で訪れることも。

この日のメインは、粒そばの焼き餃子。デリは、ひじきのマスタードサラダ、ベジ麻婆など4品。動物性の食材は使っていませんが、男性でも十分なボリュームです。店で販売する食材を使用することが多いので、気に入ったアイテムがあれば、そのまま買って帰ることもできますよ。

圧力鍋で炊飯した玄米は、ふっくらもちもち。玄米が苦手という人も食べやすいはず。「黒米入り玄米ごはん」は、金曜日限定です。

店舗奥のキッチンスペースでは、定期的に料理教室を開催しています。元pupu kitchenのシェフSAYURIさんによるナチュラルスイーツ教室は大人気。写真は、「豆腐クリームを使ったイチジクとココアのオータムフラワーケーキ」で、こちらも動物性食品不使用です。

 

「家族の健康が心配」「マクロビオティックに興味がある」「自然的でおいしい物が食べたい」など、食への関心が強まるタイミングには、ヘルシングあいを訪れてみませんか。


▼ヘルシングあい

場所/名古屋市西区城西2-15-13

<ヘルシングあい>
営業時間/月~土 10:00~18:30、日 10:00~17:00

<pupu kitchen>
営業時間/火~土 10:00~17:00
定休日/日曜・月曜

ヘルシングあい オンラインストア
http://heal-ai.com/


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>>https://nats.nagoya/?p=2305