BOYS AND MEN の田中俊介さんと、韓国のスヨンさん(少女時代)のダブル主演映画「デッドエンドの思い出」が2月2日(土)から名古屋で公開されます。昨春に名古屋市中心地でロケが行われ、名古屋お馴染みの食材も登場!見どころを紹介します。
|吉本ばななさんの原作を映画化
遠距離恋愛中の婚約者を追いかけ、主人公・ユミ(ソヨン)が韓国から名古屋に。ところが、彼には別の女性が…。傷心のユミは名古屋の街をさまよい、辿り着いたのが古民家を改装した「エンドポイント」というカフェ&ゲストハウス。ユミは、そこで出会ったカフェオーナー・西山(田中俊介)や常連客とのふれあいを通じて立ち直る―。ハートウォーミングなストーリーをつづった映画が「デッドエンドの思い出」です。
原作は、誰もが一度は読んだことがあるはずの、吉本ばななさん。作家自らが最高傑作と語るストーリーで、完成作品を観たご本人も絶賛で、映画の題字を手掛けています。
「映画化の話は2017年秋ごろから。この作品の原作権を持っている、この映画のプロデューサー、イ・ウンギョンさんから持ち掛けられたことが始まりでした。2018年1月にシナリオができあがり、同時にキャスティングも進められ、同年3月31日にクランクインしました。名古屋で撮影すること、そしてもう一人の主演にボイメンの田中君を起用することを条件に協力することにしました」
そう語るのは、シネマスコーレ支配人で、この映画の製作に携わった木全純治さん。あいち国際女性映画祭などにも携わり、この作品の上映もシネマスコーレから始まります。
「田中君は、シネマスコーレによく映画を観に来られていて、元々交流がありました。過去の出演作品(映画・ダブルミンツ等)を見て、田中君ならいけるんじゃないかと推薦しました」
|円頓寺、テレビ塔のシーンも
〈映画に登場する名古屋市内のスポット〉
・名古屋テレビ塔
・久屋大通公園
・セントラルパーク
・納屋橋
・円頓寺商店街(まちなか農園、emoffなど)
・カフェエンドポイント(詳細は↓) など
名古屋市内の魅力的なスポットを舞台に行われた撮影。久屋大通公園で恋人からの電話を待ったり、納屋橋で物思いにふけったり、音楽を聞いたり…。どんなシーンに登場するかは映画を観てのお楽しみ。
|セットがそのまま残るカフェ
劇中のメインの舞台となるのが、カフェ「エンドポイント」。主人公のユミが立ち直るきっかけをつかむ重要な場所です。映画のために空き家を改装して造られた空間ですが、撮影後もセットで使った小道具などがそのまま残され、カフェとして営業されています。中村区名駅南のお寺、八角堂の裏、江川線沿いのエディオンのそばにあります。
そこには必ず食べておきたいグルメ「味噌トースト」が。スヨンさんが映画で実際に食べている“名古屋の味”です。豆味噌にハチミツが混ぜ込んであるオリジナルのペースト入りのホットサンド。
カフェの店長にお話しを聞いたところ、「ホットサンドにしてほしいという監督の要望に応えたもの。ケータリングスタッフ、フードコーディネーターがさまざまな案を持ち寄り、この味に決まりました。映画に登場したコーヒーと一緒にぜひ味わって」とPRしてくれました。
カフェの一角には映画の台本、一部シーンを集約したメイキングビデオの試写ができるスペースも。2階にはユミが長く滞在した部屋も残されています。
|地方の映画祭がきっかけに
「6年前に愛知で行われた『あいち国際女性映画祭』での縁が運んでくれた作品。今回監督を務めたチェ・ヒョヨンさんは、円頓寺を舞台としたショートムービーを撮影したことから、名古屋市のことも、日本のことも理解していた。だからこれほどスムーズに製作できたのではないかな」と木全支配人は振り返ります。
日本の各地で開催される映画祭はとしては、
・東京国際映画祭
・アジアフォーカス・福岡国際映画祭
・山形国際ドキュメンタリー映画祭
・ゆうばり国際映画祭(北海道)
・あいち国際女性映画祭
などがあります。
映画祭を通じて、映画製作者に来日してもらい、友好関係を築く。海外で上演されヒットすれば、インバウンドの観光客が増加し、地域経済に貢献することもできます。
「映画は国境を越えて人と人をつなぐ力がある。今回も日韓合同作品として、日本の人にも、韓国の皆さんにもぜひ楽しんでいただきたいですね。恋愛関係ではない、ユミと西山の関係。ビミョウな心模様は若い女性には特に共感してもらえるのではないでしょうか」
寒い日が続く2月ですが、映画を観て、カフェで映画を思い出しながら味わう味噌トーストに、きっと心は温かくなるはずですよ。
▼映画情報
「デッドエンドの思い出」
日本・韓国 90分
上映/シネマスコーレ(中村区椿町8-20)
〈舞台あいさつ(予定)〉
・2月3日(日)田中俊介さん シネマスコーレ
・2月17日(日)田中俊介さん(東京地区 新宿武蔵野館)
▼カフェ情報
エンドポイント
場所/中村区名駅南2-3-10
営業時間/11:00~17:00
★2019年6月までの期間限定、営業日はインスタ、Facebookで確認を。
https://www.facebook.com/エンドポイントカフェ-345424309573973/
https://www.instagram.com/endpointcafe_nagoya/