昭和を代表するスター岸惠子さんは、結婚を機に渡仏。現在もパリと日本の往復生活を続けながら女優・作家として大活躍しています。
積極果敢に人生や創作へ挑む岸さんの魅力に迫り、５月23日（木）に名古屋で開催されるトークショーを紹介します。
｜人生は波乱万丈
――大スターの岸さんは若くしてフランスの映画監督と結婚するためフランスに渡り、１人娘をもうけて離婚。波乱万丈といわれる岸さんの人生ですが、ご自身ではどう思っていらっしゃいますか。
岸 本当に波乱万丈（笑）。24歳で結婚のため渡仏しました。当時、海外旅行は自由にできない時代でしたから、夫になる人が送ってくれた片道切符でフランスへ行きました。その後41歳で離婚。一人娘が結婚し孫ができてからは「これ以上娘や孫に関わり過ぎてはいけない。離れよう」と思って、67歳の時にパリから日本へ住民票を移しました。
――女優や作家として輝き続けておられる岸さんにぜひお伺いしたい。ずっと、かわいい人でいるこつを教えてください。
岸 自然に生きていることですかね。あるがままの自分でいること。また、1人だけの時間や友人と過ごす時間を大切にしています。随分昔になりましたが、パリにいた頃は、哲学者のボーヴォワールやサルトル、作家のアンドレ・マルローなどとの交流もありました。
｜輝ける人生の夕暮れ
５月23日（木）は岸さんが名古屋でトークショー『ひとり語り 輝ける夕暮れ』を上演します。トークショーは、成熟した男女の愛を描いた自著小説『わりなき恋』の一人芝居と、秘蔵映像とともに楽しめるフリートークの２部構成。
――岸さんご自身が主人公として登場する原作『わりなき恋』（幻冬舎、2013年）は、どういう思いで書かれたか、教えてください。
岸 最近はマスコミで高齢者のわびしい姿がクローズアップされることが多くなってきましたでしょう。でも、そうじゃない年の取り方があるということを書きたかった。人生の夕暮れ時にパッと虹がかかったような、若くない男女の幸せがあってもいいのでは。そんな思いでできた小説です。主人公はジャーナリストであり女優の私自身がモデル。でも、男性は全くの想像上の人物（笑）
――5月23日は岸さんのトークショーですね。前半は、その『わりなき恋』のご本人による朗読劇が新たな演出で行われるということで楽しみにしている方も多いと思います。見どころを教えてください。
岸 2015、2016年に公演した朗読劇『わりなき恋』を凝縮したかたちで披露します。当日の衣装もすごく凝っていますので、お楽しみに。
――後半は、フランスで長く暮らし、女優・キャスター・作家として多彩な才能をもつ岸さんのフリートークですね。秘蔵映像とともにどんなことが語られるのでしょうか？
岸 まだ構想中ですが、5月2日に発売されたエッセイ集の中からいくつかのエピソードや映画やドラマの裏側など楽しんで頂ける話を考えています。
――一人芝居・トークショーに初めて来られる方へ、ぜひメッセージをお願いします
岸 いろんなことに興味をもち、日常とはちょっと違うことが起こったら、それをキャッチできる力をつけてもらいたい。ことなかれ主義ではなくて行動を起こしてもらえたら。ぜひ非日常を体験しにきてください。
稀代の話し手である岸さんの素敵なステージをお見逃しなく。
岸惠子さん
＜プロフィル＞
女優・作家。横浜市出身。『女の園』『君の名は』『細雪』『かあちゃん』（日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞）など多数の映画に出演。NHK衛星放送初代キャスターを務め、イスラエルのシャミール首相にインタビューした経験から『ベラルーシの林檎』（日本エッセイストクラブ賞受賞）を執筆。小説『風が見ていた』などを発表し、作家としても活躍している。5月2日にエッセイ『孤独という道づれ』（幻冬舎）を刊行。
▼岸惠子さん ひとり語り『輝ける夕暮れ』
日時：2019年5月23日（木） 開場 13:15 / 開演 14:00
場所：日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
チケット：前売・当日6,500円(全席指定)
※未就学児童入場不可
問合せ：サンライズプロモーション東京
0570-00-3337(全日10：00～18：00)
★チケットの購入はこちらで
サンライズオンラインhttps://sunrisetokyo.com/（パソコン）
メ～チケ https://www.nagoyatv.com/event/
【オペレーター電話受付】052-308-5222（一般発売後の平日10：00～18：00）
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応募は、5月31日（金）まで。ぜひチェックしてくださいね！
＞＞＞https://nats.nagoya/?p=2794
