佐久島発! サクのいもプロジェクト

西尾市佐久島産のサツマイモを使って島おこしをしようと2017年、「サクのいもプロジェクト」が立ち上がりました。

プロジェクトでは、地元の有志が島外からの若者と一緒にサツマイモを育て、サツマイモの焼酎やスイーツなどを開発。焼酎を使ったカクテルなど「見映えが良くておいしい」と評判は上々です。

 

※コロナウイルスの感染拡大防止を受け、佐久島では、観光目的での来島の自粛を呼び掛けています。

 

アートだけじゃない佐久島


カモメの駐車場(木村崇人)


イーストハウス(南川祐輝)

佐久島は1995年度から、美しい自然に溶け込んだ現代アートで島おこしを実施。若い人を中心に観光客が年間10万人も訪れる人気スポットとなっています。しかし、長年、代表的なお土産などがないことが悩みの種でした。また、過疎化も進み、人手がないことから耕作放棄地や遊休農地も増えていきました。

それならばと、島でサツマイモの栽培を復活させ、新たな特産品を開発しようと、取り組まれるようになったのが、「サクのいもプロジェクト」です。女性に人気のサツマイモを使った料理や酒を企画・開発することで、地域で働く人や観光客、将来的には島に定住する人を増やしていきたいそうです。

島のサツマイモが甘くておいしい理由とは何でしょう?それは、なんと、島で乾燥させたヒトデやナマコ、海藻などの肥料と、たっぷり潮風を浴びているからだとか。自然の恵みをたっぷり受けながら育つサツマイモは、昔から島の名産品だったのです。サツマイモが大量に生産されていた名残りは、古い家の土間や縁側の下にも。そこには、大きな落とし穴のような「いも穴」があり、サツマイモを長期間保存できるようになっていました。

そんなみんなにとって身近なサツマイモを使い、若い人向けの商品が何かできないだろうか?島おこしをめざす島民団体「島を美しくつくる会」のメンバーは、島外の若者に協力を求めました。

 

芋焼酎が誕生


芋焼酎「咲島」


焼酎のボトルのモデルになった「おひるねハウス」(南川祐輝)


芋焼酎を使ったカクテル(左)とスイーツ(右)

過疎化が進んだ佐久島では、当然畑を耕作する人手が足りません。そこで、佐久島を拠点に不登校・引きこもりの若者を支援するNPO法人「若者支援自立塾ONE STEP(ワンステップ)」と、愛知淑徳大学の学生サークル「STEP IN(ステップイン)佐久島」が栽培に係る人材として島おこしに協力するように。西尾の酒・みりん醸造会社の相生ユニビオ、JA西三河、西尾市、愛知県もプロジェクトに参加しました。

そして、いろんな人たちのアイデアを結集して商品を企画。2019年3月にできた焼酎は、その名も『咲島(さくしま)』。特長は、①こだわりの白麹と、伝統的な常圧蒸留法で蒸留、②若い人が苦手とする芋焼酎独特の香りを抑え、飲みやすい③カクテルベースとして使いやすいようにさらっとした味わい―など。ボトルのデザインには、佐久島の代表的なアート「おひるねハウス」がモチーフとして使われています。

焼酎は、島内の飲食店や民宿などで提供。佐久島観光客などからは「飲みやすくておいしい」と大好評となっています。

 

スイーツや料理をつくろう!


「ソフトクリームサクのいもソース」


「サクのいも天ぷら」

そして、サクのいもを使ったスイーツ・料理は、その店でしか味わえないメニューが続々とできました。バニラアイスやキャラメルソース、角切りリンゴをトッピングした「サクのいもメルト」や、海の家定番のソフトクリームに芋ソースがマッチした「ソフトクリームサクのいもソース」など、サツマイモの味や食感を生かしたスイーツが女性を中心に大人気です。他にも、ホクホクとした食感と素材の味が楽しめる、サクのいもの唐揚げや天ぷらも。サクのいもが島の名産品として定着しつつあります。

華々しいプロジェクトの裏側では、地道な努力も。若い人たちは、島民と一緒に畑仕事をして汗を流しました。みんな、島のおばあちゃんたちから本当の孫のように可愛がってもらい、「自分たちも役に立っている」という実感を持つことで、急速に成長を遂げていきました。おばあちゃんたちも子どもたちからパワーをもらって、ますます元気に畑仕事に精を出しています。

今後は、芋の生産から焼酎までを軌道にのせ、芋堀体験などを企画中。11月以降は、「サクのいも」を使ったスイーツを島内の飲食店で提供し、2店舗以上食べ歩いたら佐久島グッズをプレゼントする企画も考えています。

島おこしのメンバーは、「より多くの人に、自然の恵みがたっぷり詰まった“サクのいも”の焼酎などを味わって、心も体もリフレッシュしてもらいたい。今後も、みんなで力を合わせてプロジェクトを進めていきたい」と力を込めます。

 

西尾市では、「佐久島振興に関する事業」などまちづくりを応援する方法の1つとして「西尾市ふるさと応援寄附金」のご利用があります。市外に住民登録があり1万円以上の寄附金をした人には市の特産品が返礼品として贈呈されます。

▼西尾市のふるさと納税について詳しくは
https://www.city.nishio.aichi.jp/index.cfm/6,1647,26,340,html

 

▼佐久島について詳しくは
https://sakushima.com/

 

※コロナウイルスの感染拡大防止を受け、佐久島では、観光目的での来島の自粛を呼び掛けています。