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今週のトピック!

❶100 万人以上動員の『バンクシー展』 ついに名古屋で開催!


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100 万人以上動員の『バンクシー展』
ついに名古屋で開催!

今回紹介するのは、「BANKSY~Genius or Vandal(バンクシー展 天才か反逆者か)?」。2018 年からモスクワ、マドリード、リスボンなど世界6都市で100 万人以上を動員した展覧会が2月3日(水)より、旧名古屋ボストン美術館で開催されます。

イギリスを拠点に活動し、世界で最も注目されているアーティストの一人、バンクシーの70点以上の作品が初上陸。いったい、彼はアーティストなのかビジネスマンなのか、天才なのかそれとも単なる反逆者なのか。ぜひともその目でお確かめください。

 

■バンクシーとは

バンクシーとは、イギリスを拠点に活動する匿名の芸術家。世界中のストリート、壁、橋などを舞台に神出⻤没に活動することで知られています。アート・ワールドにおいてバンクシーは、社会問題に根ざした批評的な作品を手がけるアーティストとして評価されている他、テーマパーク、宿泊施設、映画の制作など、その活動は多岐にわたります。

バンクシーの代表的な活動スタイルであるステンシル(型版)を使用した独特なグラフィティと、それに添えられるエピグラムは風刺的でダークユーモアにあふれています。その作風は、芸術家と⾳楽家のコラボレーションが活発なイギリス⻄部の港湾都市ブリストルのアンダーグラウンド・シーンで育まれました。

 

■見どころ①
バンクシーが問いかける社会へのユーモアあふれる風刺

バンクシーの作品はどれもキャッチーでユーモラスに見えますが、その背景には鋭い社会風刺や政治的メッセージが込められています。本展では、「政治」「抗議」「消費」などテーマごとに作品をまとめ、裏側にある制作意図をあぶり出していきます。

 

■見どころ②
インスタレーションやマルチメディアによる体験型展示

本展では、バンクシーの世界観を追体験する展示も多く用意されています。迫力満点の大型3面スクリーンでは、これまでの活動を紹介するイメージ映像が広がります。作家の制作風景を連想させるインスタレーションでは、ステンシルの型やスプレー缶、制作イメージ映像などから、バンクシー像を浮き上がらせます。

 

■注目の作品

①ガール・ウィズ・バルーン

バンクシーの代表作と言える本作は、イギリス人の間で特に人気が高く、さまざまな解釈を生んでいます。飛んでいく風船に喪失感を感じる人がいれば、自由を感じる人もいます。初めてこのモチーフが描かれたロンドン市内の壁には、「ゼア・イズ・オールウェイズ・ホープ(いつだって希望はある)」という言葉が別の誰かによって書き加えられました。のちにバンクシーは、他の場所でもこの絵を描いています。

ストリートへの投影もされました。2018年には、ロンドン・サザビーズのオークションに出品された当作品が、オークション中にバンクシー自身の仕掛けた機械によって切り裂かれました。「シュレッダー事件」と呼ばれるこのエピソードは「美術史においてライブ・オークション中につくられた初の作品」と言われるようになり、後日、切り裂かれた作品は《ラブ・イズ・イン・ザ・ビン(愛はごみ箱の中に)》とバンクシー自身に名付けられました。

 

②ラブ・イズ・イン・ジ・エア

パレスチナ・ヨルダン川⻄岸地区にあるベツレヘムの建物に描かれている作品。バンクシーは活動初期から現在にいたるまでパレスチナ問題に焦点を当てた作品を多数制作しており、本作はその初期作品のひとつです。作品に描かれている男は火炎瓶ではなく花束を持っており、パレスチナ人の人権を訴えています。本展覧会では「プロテスト(抗議)」というテーマの下で展示されています。

 

③ケイト・モス

アンディ・ウォーホルの代表作を引用した作品。当時もっとも有名だったモデルのひとり、ケイト・モスを描き、ウォーホルの時代から変わらずアート・マーケットが消費至上主義であることを指摘しています。大衆は、真の技能ではなくブランドや人気のあるイメージにお金を支払いたい、と思っていることを浮き彫りにしています。初版にはブルーの作品が制作され、すぐさま人気に。その後、残りのシリーズもプリントされ、今回出品されている全6枚のシリーズとなりました。

 

④「ラット」シリーズ

バンクシーの作品にはストリート・アートのシンボルであるネズミが頻繁に登場します。

ネズミがそう描かれるようになったのは「ステンシル・グラフィティの父」として知られるブレック・ル・ラットの描くネズミが発端だと言われ、労働者階級や弱者などの思いを代弁していると考えられています。バンクシーの「ラット」シリーズは《ギャングスタ・ラット》や《ラブ・ラット》など、世界で多数存在していると言われ、できるだけ素早く路上で作品を仕上げるためにステンシル・スプレーが使用されています。バンクシーの描くネズミは、ストライキでもするかのように看板を持っています。「ウェルカム・トゥ・ヘル(地獄へようこそ)」「ビコーズ・アイ・アム・ワースレス(役立たずだから)」と「ゲット・アウト・ホワイル・ユー・キャン(逃げ出すなら今のうち)」と訴えているネズミたち。これらは、ネズミというモチーフを擬人化し、人々の憤りを表現しています。

 

●バンクシー展概要

日時/2月3日(水)~5月31日(月)10:00~20:00
会場/旧名古屋ボストン美術館(金山南ビル)名古屋市中区金山町1-1-1

※最終入場は閉館時間の30分前
※期間中無休

 

▼バンクシー展について詳しくは
https://banksyexhibition.jp/

▼チケットについて詳しくは
https://banksy.eplus.jp/index.php?sl=ja