美濃白川発コスメ&ジュース「BAHA.S」

岐阜県中津川市に隣接する白川町。お茶の産地として名古屋の方には知られているエリアですね。お茶以外の特産物として「麦飯石」という鉱石を使ったグッズがあります。「麦飯」に見えることから「麦飯石」。どんな効果があるのでしょうか?販売・商品開発を手掛ける美濃白川麦飯石株式会社の方に話を聞きました。



吸着力が高く、水を浄化する作用あり

麦飯石は石英斑岩の一種で、特殊な風化作用を受けていることが特徴。淡い黄褐色の石基の中に、白い長石と灰色の石英の結晶がちりばめられています。 また、細かい穴(孔)の空いた「多孔質構造」で吸着力に優れ、水に入れると、水中のカルキ(遊離塩素)や有害物質のシアン、水銀、カドミウム、大腸菌といった雑菌などの汚染物質を吸着分解、水を浄化します。

参照:石川勝美著「麦飯石利用農法」

 

また、この麦飯石にはミネラル(カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウムなど)約40種も含まれているそう。水道水を入れた瓶にこの麦飯石を入れておけば、天然のミネラルウォーターが手軽に作れるというわけです。

 

「水槽で金魚や熱帯魚などを飼っているなら、浄化用に水槽に施すこともできます。金魚の飼育にも利用され、発色がよくなったと好評なんですよ」と代表の三戸茂治さん。


日本では唯一、白川町黒川で採掘


写真提供/白川町観光協会

国道41号線を使って下呂方面と行き返りする際に道の駅「美濃白川ふるさと館 ピアチェーレ」に立ち寄ったことがある方も多いのではないでしょうか。麦飯石の産地はそこから東に約30分走った、黒川地区(写真)のある特定のエリアで採掘されています。産出されるのはわずか200メートル四方程度というから驚きです。

 

麦飯石として白川町で初めて知られるようになったのは昭和30年。それ以前から、「なんとなくこの辺の水は傷口に効く」といった言い伝えはあったとか。近年は中国産やモンゴル産のものも多く出回っていますが、日本では白川町黒川が唯一の産地といわれています。

 

 

日本では唯一、白川町黒川で採掘

三戸さんの会社では、麦飯石そのもの以外にも商品化して販売しています。ボディーソープや石を砕いたミネラルパウダー、土壌活性資材、こだわりのトマトでつくるトマトジュース!

■ふたつ森 プレミアム(180ml入り、450円)

土に麦飯石パウダーを配合し、麦飯石でろ過したミネラルウォーターを使って栽培されたフルーツトマトのジュース。旨味が増す初秋に収穫されたもので、水に入れると沈んでしまうほど濃厚。「ふたつ森とは、黒川地区のそばにある山から名前をとっています。甘くて濃厚で、ギフトにもお勧めのアイテムですよ」(三戸さん)

 

■BAHA,S stone(約500g、1800円)

採掘した麦飯石を家庭用に細かく粉砕したもの。購入後は、一度煮沸消毒して石を乾かし、びんに移し替えて水道水を入れ、冷蔵庫に5~10時間。一晩たてばミネラルウォーターができあがります。石は1カ月に1回煮沸・天日干し消毒をすれば3、4年は繰り返し利用できます。口当たりがまろやかでおいしい水です。

 

■BAHA,S powder(約100 g入り、1,800円)

麦飯石を粉砕してパウダー状にしたもの。

用途はさまざまで、水数滴と混ぜてメイク落としに使用することも、入浴剤としてお風呂に入れることもできます。茶渋をとる目的で歯磨き粉として利用することもできるとか。

 

原稿を書くにあたって、執筆者の責任として

メイク落としとして使ってみましたが、ウォータープルーフのマスカラもさらっと落ちて、水で洗い流したあとも肌がしっとりしているなと感じました。

 

「お風呂の時に泥パックのように顔に施してそのまま湯船で洗い流すなんてこともできますよ。化学薬品を一切使っていない天然素材100%。オーガニックにこだわる方もぜひ試してください」と三戸社長。

 

紹介した商品は美濃白川麦飯石株式会社のホームページから購入できるほか、名古屋市内では、マジックマーマ(西区)で取り扱っています。百貨店のコスメコーナーでも出会えない、美濃白川の麦飯石コスメ、いかがでしたか?

 


  • 協力/美濃白川麦飯石株式会社

岐阜県加茂郡白川町黒川5608

0574-77-1176

https://www.bakuhan-seki.co.jp/