堀川沿いで“ほっこり”

憩いの場になりつつある、名古屋市中心部を流れる堀川。その周辺でさまざまな「つなぐ」団体が活動を繰り広げています。そのうちの1団体を取材。「若い人の活動の場づくり」に奮闘しています。

“堀川再生”で人が集まる場に

名古屋市の中心部を南北に流れる堀川は、庄内川から分岐、名古屋城の西から納屋橋地区を通り、熱田台地の西に沿って南下し、名古屋港へ注ぐ延長16.2kmの河川。かつては臭いを放つ「どぶ川」でしたが、近年市民団体や行政などのさまざまな取り組みによって水質が大幅に改善され、人が集う憩いの河川に生まれ変わろうとしています。

そんな堀川沿いでは毎週末マルシェが開催されたり、川で水上スポーツを楽しんだり、時には観光船が往来する光景も見られるように。そこでイベントを仕掛ける人も増えてきました。

 

「ほっこり公園」を主宰

堀川と錦通が交差する錦橋の西側にあるみのりの広場をベースに「若者のための活動の場づくり」としてイベントを開催するのが「ほっこり公園」の3人。見た目(ある芸能人)が似ているからと通称“小木”と呼ばれる高橋宏成さん(写真右)を中心に企画。高橋さんと同じ、愛知学院大の卒業生の山田大智さん、さらに、名古屋学芸大でデザインを専攻していたという池田英都さんがサポートします。3人は同じ23歳の若者です。

テーマパークを作りたい(山田さん)、親子でたのしめるほっこり空間(池田さん)、無人島のような場所で男臭いことをやりたい(高橋さん)、という希望を元々持っていた3人。場づくりを通じて何か一緒に取り組めないかとアイデアを出しあい、昨年からこの公園を借りてイベントやマルシェなどを開催してきました。

「名古屋で精力的に活動しているミュージシャンやバンド、ハンドメイド雑貨などを作る若手のツクリテは発信先があまりない。でも同じ空間でつながりが生まれ、新しい価値が創り出せればいいなと。テーマパークには音楽あり、グッズあり、食べ物あり。活躍できる場をつくるだけでなく、自分たちも実際にイベントに出店したり、空間を作ったりする活動もしています」と、3人は楽しそうに話してくれました。

3月10日(土)は新しい企画として、「野外こたつ音楽・映画祭」(16:00~21:00、雨天中止)を予定。3組のミュージシャンの演奏の後、さまざまな世界観のあるショートムービーを上映。本当に「こたつ」も登場予定だそうです。

▼ほっこり公園の活動について
http://hokkori-koen.com/

 

3月は堀川でイベント多数!

堀川で定例開催されているイベントに加え、「船、乗り放題!春の堀川お散歩クルーズ」も行われます。詳細を各イベントのホームページでご確認の上お出かけくださいね。

 

3月9日(金)、10日(土)、11日(日)、23日(金)、24日(土)

・船、乗り放題!春の堀川お散歩クルーズ
名古屋城から四間道、円頓寺、納屋橋エリアを船で巡るクルーズ。各日正午から19:45まで。

http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000102392.html

 

3月23日(金)、24日(土)

・なやばし夜イチ 日本酒まつり2018
愛知・岐阜の12の酒蔵と、夜イチ主催の団体が自ら作った米で造った日本酒が飲めるイベント。無農薬野菜の天ぷらなどフードも充実。

http://natsu1yoichi.blog133.fc2.com/

 

・なないろマーケット&現実逃避 by ほっこり公園
「テラッセ納屋橋」近くのゆめ広場会場で、福祉施設でつくられた菓子や雑貨、フェアトレード商品の販売、書道家・小川光喜のライブパフォーマンスなど。高橋さんら「ほっこり公園」は、同じ会場で竹灯籠を使ったアート空間を創り出すほか、野外のフリーライブ、竹灯籠のワークショップなどを予定。

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