今年は豪雨や台風、そして9月6日北海道胆振東部地震など多くの自然災害に見舞われています。私たち自身も他人事ではなく、いざという時のためにしっかり備える必要があります。
|今年で7回目、名古屋シェイクアウト
9月11日、名古屋テレビ塔で「名古屋シェイクアウト」という防災訓練が行われました。「シェイクアウト」とは「地震の揺れに備えろ!」という意味で、地震が起きた時の掛け声をイメージしてアメリカの地震研究チームが防災訓練のために考えた造語です。
東日本大震災の翌年から、名古屋テレビ塔が事務局を務める街づくり団体「久屋大通発展会」が毎年実施し、今年で7回目。メイン会場のテレビ塔1階の会場のほか、オアシス21、栄の地下街や松坂屋名古屋店など栄地区の百貨店でも、地震発生の訓練アナウンスが流されました。
続いて、このイベントで行われた訓練の中から、編集部が注目したコト・モノの一部を紹介します。
|しゃがむ!かくれる!まつ!
地震による人的被害の多くは家具などの転倒や落下によるケガです。大きな揺れが起こった時は、姿勢を低くし、物が落ちてこない場所に隠れ、揺れが収まるまでじっと待ちましょう。命を守る3ステップは、①しゃがむ、②かくれる、③まつ。机などが無い場合は、カバンなどで頭を守りしゃがみましょう。
頭で分かっていても、いざという時には冷静な判断がしにくくなるもの。訓練で体験しておくと、とっさの時に体が自然に動いてくれるようになりますよ。
|避難時にはブレーカーOFF
台風21号による大規模な停電の影響で、蒸し暑くて暗い中、電気の復旧を待たれた人も多かったのでは。
停電時に気を付けたいのは、「ブレーカー」です。ブレーカーが入ったままで復旧し通電すると、火災が起こる原因になりかねません。避難する際は、ブレーカーを切ることを覚えておきましょう。心配な人は、揺れを感知して自動でブレーカーを落とす感震ブレーカーという機器を活用するのもお勧めです。
中川区の眞照(しんしょう)で販売されている感震ブレーカー「震太郎(しんたろう、14,904円、送料別)」は、震度5以上の揺れを感知するとブレーカーを強制遮断し、火災を防ぎます。設置はアース付きのコンセントに差すだけ。特別な工事は不要です。
▼防災グッズ販売 眞照
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|助け合える連携づくり
いざという時に誰と助け合うかを、あらかじめ考えておくことも重要です。共に暮らす家族はもちろん、地域の人や同じ学区のお母さん同士など、「どこに避難するのか」「どのくらい防災グッズを備えているのか」など話題に出してみては。
名古屋シェイクアウトでは、停電で店の冷蔵庫が使えなくなった場合を想定し、久屋大通沿いのイタリアンレストランがミートソースで炊き出しを行いました。
岐阜県から参加した美濃加茂市は、飛騨川水源の水道水を使った災害用備蓄飲料水「みのかも水」や梨や柿のドライフルーツを配布。「美濃加茂と名古屋は41号線でつながり、車で1時間ほどの距離にあります。お互いの地域が有事の際、避難し助け合える関係性づくりが必要」と伊藤誠一市長は話していました。
避難生活が長く続いてしまう場合、親戚や友人など県外に頼れる人がいるのは心強いもの。電話番号などをメモに書き出し、非常持ち出し袋に入れておくと役立ちます。
いざという時のためにすべきことは、まだまだたくさんありますが、自分自身や家庭の備えの現状を把握し、何からできるのかを、いま一度考え、行動していきましょう。
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