新素材「ライスジュレ」でつくる、グルテンフリーのフィナンシェ

日本人の主食である米の消費が年々減少。一人当たりの年間消費量が約118kgだった1960年代初頭をピークに、2016年は約54kgと半分以下に。

米の新たな需要拡大を目指し、米と水のみを原料とする新素材「ライスジュレ」が開発されました。米どころ・岐阜で、このライスジュレを使ったスイーツも誕生。どんな新素材なのでしょうか。

 

食品の新素材「ライスジュレ」

「ライスジュレ」を開発したのは、ヤンマーアグリイノベーション株式会社。大手機会メーカー・ヤンマーの子会社で、産地化支援や地域農業の活性化、持続可能な農業の実現を目指して農業支援事業を行っています。

ライスジュレは、米の新たな需要拡大と農家の安定的な収益確保を目指して量産化され、2017年12月販売開始。原材料は米と水のみで、時間の経過による変化が少なく硬くなりにくいこと、保水性が高く、離水が起きにくいのが特徴です。お菓子のほか、シチューやお好み焼きなどさまざまな料理でも活用できます。

米は白米か玄米、水分量が多めのソフトタイプと少なめのハードタイプがあり、いずれも1袋300g入り、レシピ付きで540円(税込み)。下記ECサイトから購入できます。

 

JAぎふがライスジュレに着目し、商品開発のプロジェクトが始動。岐阜市の洋菓子店「Plesic(プルシック)」のシェフ・所浩史さんがレシピを監修。岐阜県産の米「ハツシモ」のライスジュレで作られた、まさに“岐阜づくし”の商品が完成し、12月1日から販売がスタートしました。

今回のフィナンシェを皮切りに、ライスジュレは全国の米農家とコラボし、地域で作る米を使ったスイーツの展開を考えていくそうです。

 

無添加で、賞味期限は3カ月


お米でできたフィナンシェ(9個入り、3,240円)

一般的な米粉だけのフィナンシェは劣化が早く、添加物を加える必要がありますが、「お米でできたフィナンシェ」はライスジュレの保水性でしっとり感が持続。原材料に添加物を一切使用せず、常温で約3カ月の賞味期限が実現しました。

しっとりして口溶けが良く、甘みもしっかり。口の中にバターのコクや風味が広がります。小麦粉を控えている人はもちろん、グルテンフリーに関心のない人にも喜ばれる一品です。

フィナンシェは、9個入りで3,240円。価格帯が高めなのは贈答品を意識しているからだとか。今後は、岐阜の名産品のカキや茶葉などを加え、岐阜の代表的な土産物を目指しているそうです。購入は、ECサイト「プレミアムマルシェ」、岐阜駅構内ショップやホテルなど。東海エリアを中心に順次全国へ拡大予定です。

 

なめらかプリンの生みの親・所シェフ

開発者の所シェフは、岐阜出身。そして全国的にも有名な、パステルの「なめらかプリン」の開発者でもあります。

実家は柳ケ瀬近くの洋菓子店。東京で修業している最中に閉店してしまい、一度はパティシエを離れましたが、「所くんはケーキを作っている時が一番楽しそう」という一言からパティシエに復帰。その後、勤めたパステルで「なめらかプリン」を開発しました。独立後、2010年にPlesicを開業。なめらかな口どけの「所プリン」(400円)が目玉商品です。

今回のプロジェクトを「ふるさとの岐阜への恩返し」と語る所さんには、さらなる展望が。「最近は特に小麦粉アレルギーの子が増えていると実感しています。そういう子どもたちも安心して食べられる商品を作りたいですし、いずれグルテンフリーの店にしたいと考えています」。

「やはり日本人が元々食べてきたのは米ですし、風土に合う食生活を提案したいという気持ちもあります。クリスマスが落ち着いたら、フィナンシェを店頭でも販売したいですね」。

 

ヘルシーで特別感のある、新素材「ライスジュレ」を使ったスイーツ。クリスマスや年末年始、大切な人への手土産にいかがでしょうか。

 


▼ECサイト「プレミアムマルシェ」
https://premiummarche.com/shop/products/detail/165

 

▼Plesic(プルシック)

場所/岐阜市琴塚2-1-18
営業時間/10:00~18:00
定休日/毎週火・水曜日
https://plesic.jp/

 

12月のNAT’sのプレゼントは、「お米でできたフィナンシェ(9個入り)」です。応募は、12月20日(木)まで。当選者には、クリスマス前後にお届け予定です。こちらもぜひチェックしてくださいね!

>>>https://nats.nagoya/?p=2472