先月27日に北区の名城公園内にオープンした「tonarino(トナリノ)」。ちょっと不思議な名前のこの施設、有名カフェが入店しているなど、今話題のスポットです。今週末はマルシェも開催。新緑がきれいな公園の景色を眺めながら「トナリノ」で過ごしてみませんか?
|いつもトナリに、つながりが育まれる場所
名古屋城のとなり、名城公園のとなりというロケーション。公共の公園の中に商業施設が誕生するという全国でもまだ珍しいケースですが、大型連休中も地元の人が訪れ賑わいを見せています。
北区名城公園付近は、公園内に集う施設はありましたが、気軽にランチを食べに行ったり、お茶を楽しめるオシャレなショップが乏しい状態でした。また、名城公園には多くのランナーが集まるにも関わらず、愛知県体育館以外にロッカーやシャワールームを備えた施設がありませんでした。
「tonarino」はそんな状況を改善し、人が集い、賑わう場所をと、名古屋市との共同事業として誕生。「食」「体」「緑」「集」の4つのキーワードに基づいて運営されています。名誉館長には野口みずきさんが就任。スポーツを通じた健康づくりにも力を入れていくそうです。ロゴマークはトナリノの「と」をモチーフにデザインされたもの。施設は木材をふんだんに使用し、周囲のグリーンと調和するデザインです。
|有名カフェやスポーツ関連施設が出店
施設は2階建てで、2つのカフェに、コンビニ、スポーツ関連の施設と設備、2フロア続きのダイニングレストランがあります。編集部で注目したのは…
DEAN & DELUCA CAFE
施設2階にショップがあり、ウッドデッキに設けられたテラス席は解放感たっぷり。「お店づくりはまちづくり」というカンパニーコンセプトとマッチしたことがトナリノへの出店につながったそう。
首都圏にしかなかったカフェ業態、出店に合わせて名古屋オリジナルメニューも用意。バケットに揚げたエビに甘辛ソースを和え、キャロットラペやパクチーをトッピングした「フライドシュリンプロール」(写真奥・820円(税抜))。ローストビーフにBBQソースを合わせた「BBQビーフロール」(料金同じ)。
また、アップルパイ専門店「グラニースミス アップルパイ&コーヒー」のグランブルアップルパイ(写真手前、580円(税抜))もいただけます。大きめのリンゴのゴロゴロ感がたまりません!
カフェメニューはもちろん、シーズン限定のドリンクや、大人の方はアルコールなど充実したドリンクメニューも。
人気のトートバッグやマグカップなどの雑貨も販売しているので、ちょっとした手土産などを購入するにも便利ですよ。
ランニングステーションさら名城
シャワー&ロッカールーム
昼休みには周辺の会社で働いている人が走りにくるほど名城公園はランナーに人気。「あったらいいな」という市民からの要望もあり、トナリノ内にはロッカールーム(男性24、女性36個)と専用のシャワールームも備わっています。
ランニングスクール「フロッグ」
「走って人生をカエル」をテーマにランニングスクールを開催。指導はプロマラソンランナーの原田拓さん(写真左)、栗木理恵子さん、経営する成尾郁子さん(写真右)もサポートします。
「ランニングを通じて人生をプラスに変えてほしい」と話すふたり。74歳でハーフマラソンを完走したおばあちゃんから、小学生のお子さんと親子で習う人まで、さまざまな年代の人がトレーニングに参加しています。「ランニングは一人でコツコツやるものというイメージがあるかもしれませんが、実はコントロールが難しく、レース前に故障して断念される方も多いです」と原田さん。プロのアドバイスを受けてトレーニングを積めば3月の名古屋ウィメンズマラソン完走も夢ではなくなるかも?!
レッスンは随時開催されているので詳しくはお問い合わせを。HP>http://running.co.jp/
|集うイベントが多彩
「ヨガレッスンやJAZZを中心とした音楽イベント、シネマナイトといった多くの方が楽しめるイベントを今後は行う予定です」と支配人の三田友也さん。毎月第2、4日曜には食料品、雑貨、工芸品からキッチンカーなど40の店が出店する「tonarinoマルシェ」を定期開催するほか、愛知県産の野菜や物産にこだわった「こもれびマルシェ」も毎週第1、3土日に定期開催(次回は今週末5月20日、21日)。道を挟んで向かいにある愛知学院大学とも協定を結び、学生によるイベントなども行われる予定です。
ありそうでなかった、老若男女が集いつながる場所へ出かけてみませんか。
取材協力/tonarino
北区名城1-4-1 名城公園内
地下鉄名城線「名城公園」駅2番出⼝から徒歩2分
駐車場あり(70台、有料)
営業時間は施設により異なる