緑いっぱい!グローバルゲート、今秋誕生

名古屋駅の南側にあるささしまライブ24地区に、ことし10月に誕生予定の「グローバルゲート」。商業施設、オフィス、ホテル、国際会議を行えるホールを備え、同地区の新たなランドマークになるはず。報道向けに行われた内覧会のレポートをお届けします。



季節や自然を感じる空間

南側から見たイメージ(奥が名古屋駅)※パース

広大な貨物駅跡地の再開発事業により、1999年からまちづくりが進められているささしまライブ24地区。「国際歓迎・交流拠点」の形成を目指した賑わいあるまちづくりのための中核的施設として、事業開始から18年目の今年、「グローバルゲート」が誕生します。

大勢のワーカーが集うオフィスエリア、名古屋初進出の「名古屋プリンスホテル スカイタワー」、国際会議が開ける「名古屋コンベンションホール」、ショッピングや食事ができる商業施設、大和ハウスグループのビルがあり、さまざまな属性の人が集う場所となる予定です。


オープンエアプラザのイメージ※パース

特徴的なのは「自然」を取り入れた建物構造になっていること。オフィスワーカーや来場者のリフレッシュ空間となるように、2つのビルのをつなぐ低層棟を中心に緑化があちらこちらに施されています。太陽光発電とプランターユニットを組み合わせた通路「グリーンウォール」、屋上庭園(低層棟4、5階)などを造ることで緑化率約27%を確保。建物近くにある中川運河からの風も吹き抜けるよう配慮されています。

 


屋上庭園でハーブや野菜づくり

屋上庭園は、ウッドデッキの通路と植栽、野菜や花木・ハーブが栽培されている農園、グリーンウォールで構成されています。

植栽は、いわゆる「ディスプレー用」の品種だけでなく、キリンソウ(写真)やタンポポ、ヨモギなどを含むいわゆる雑草が植えられています。郊外にある自然そのままの雰囲気を創り出すことで、本当の意味での癒しの空間にしようと計画されたそうです。

農園の管理業者からサツマイモや落花生の特徴や植え付け方を教えてもらう園児たち

庭園の一角に設けられた農園は、オーガニックの土を使い野菜を育てられるようになっています。内覧会に合わせて施設近くの保育園の園児たちのよる植え付けも。この日は落花生とサツマイモの苗を植え、10月ごろの収穫を待ちます。「ささしま産野菜」を味わえる楽しみな企画もありそうです。

 

 

オフィスワーカー向けの園芸セラピー

屋上庭園には「二十四節気ガーデン」と名付けられたガーデンがあります。ブルーベリーやアジサイ、ミントやセージ、ペピリカムなど約150種の植物が植えられています。二十四節気は、「立夏」(5月6日ごろ)、「夏至」(6月21日ごろ)など24に分けられた季節の名前のこと。季節の植物が華やぐことで、人は季節の移り変わりを体感、これが免疫力を高め、自然治癒力をつけるといわれています。

「オフィスワーカーは季節を感じ取る機会が少ないのでは」と、この施設内の植栽を管理する会社が企画する園芸セラピーも開講するそうです。ガーデンに植えられている植物に触れたり、寄せ植えやテラリウムづくりなどを予定しているそうですが、プランや料金は調整中ということです。

 

開業まで約4カ月。エコな取り組みが随所に施された「グローバルゲート」に今後注目してみてくださいね。商業施設の概要はまた秋ごろお伝えします。

 


●取材・写真協力/ささしまライブ24特定目的会社

中村区平池町4(各線名古屋駅から徒歩約12分)

http://globalgate.nagoya/

オープン日

《ホテル》名古屋プリンスホテル スカイタワー(高層棟31~36F) 10月2日(月)

《会議場》名古屋コンベンションホール 10月1日(日)商業施設、屋上庭園は10月開業予定