〈シリーズ〉オーガニックスーパーの魅力発掘 vol.3 BIO Mart & Kitchen(昭和区)

低農薬野菜や無添加調味料、自然と人にやさしい素材を使った雑貨などを取り扱う「オーガニックスーパー」シリーズ第 3 弾。マクロビオティックの考えに寄り添い、食材の販売や料理教室を開催する BIO Mart & Kitchen(昭和区)をご紹介します。


夫婦二人三脚、マクロビオティック普及へ

無添加調味料や雑穀、無肥料自然栽培・無農薬栽培の野菜や米、天然酵母パン、調理・生活雑貨などを取り扱うショップ。14 年前に桜山に開業、3 年前に御器所近くに移転しました。700 点近くのアイテムがずらりと並んでいます。

 

オーナーの大島さんは、自動車関連会社に勤務していた元サラリーマン。自宅でマクロビの料理教 室を開いていた奥さま・大島弘鼓さんの影響でこの店をオープンすることに。「当時の僕は 40 代、このまま定年までこの仕事を続けていけるのか と考えるようになっていました。同じ頃、『マク ロビオティック』というスタイルが流行り始めた。店を持てば 60 と言わずもっと長く続けられるし、健康にももちろんいい。方向転換するなら今だな と一念発起しました」

弘鼓さんは 10 代の頃から穀物菜食生活を続けている根っからの自然派。栄養士の資格を持ち、お子さんの妊娠をきっかけにマクロビオティックを本格的に志すようになったそうです。

「マクロビオティック」は西洋発祥の何か?と思っている方も多いのではないでしょうか。 言葉そのものは日本人の桜沢如一氏(1893〜1966)の造語です。陰陽の調和をベースに一物全体、身土不二の考えを取り入れた食事法を確立しました。玄米をはじめとした全粒穀物を主食に、旬の野菜や海藻の入った味噌汁、副菜を食べる。それだけでもマクロビオティックな食事になるそうです。日本の食事は元々「マクロビ」だったわけですね。

 


雑穀を使ったオリジナルアイテム

マクロビオティックを広めるためにも、雑穀のさまざまな食べ方を提案するのも  BIO  Mart  &Kitchen の役割。店頭にはさまざまな種類の雑穀が並ぶのはもちろん、玄米を使ったサブレ米粉のクッキー、有機のドライフルーツをたっぷり使ったグラノーラなどオリジナル商品も。「ホシノ天然酵母」を使い、18 時間低温長時間発酵させて作ったパンの販売もあります(種類は曜日によって異なる)。

 

 

多彩な料理教室を開講

店の奥に料理教室を開講するためのキッチンを完備。マクロビオティック創設者の桜沢如一氏の妻、桜沢里真さんが設立した歴史あるマクロビオティックの料理教室「リマクッキングスクール」の名古屋校として弘鼓さんが中心になって講座を行う他、天然酵母を使ったパンづくり教室、手作り味噌教室などを開催しています。講座の内容に合わせて「その道のプロ」を招いています。リマクッキングスクールでは修了証の取得も可能です。

「ただものを売るのではなく、どう使うといいのか、どういう点が体にいいのかなどを具体的に示す場を提供することで、持続的に来店していただければと。ニーズが多様化しているだけに、ショップもいろいろ対応していかなくちゃね。秋には新そばを使った手打ち体験教室なども行っていますよ」(大島さん)

開講に関する情報は、店頭やウェブサイトで随時お知らせしています。

「マクロビって何?」という人はもちろん、こだわりの調味料を探している方、お勧めです!

 


●取材協力/BIO Mart & Kitchen

名古屋市昭和区塩付通 4-19 ハイツ塩付1F
052-842-5010

9:30〜18:30、木曜定休

WEBサイトhttp://www.s-bio.jp

 


オーガニックスーパーの魅力発掘 3回目、いかがでしたか?
今後も名古屋周辺の「オーガニックスーパー」を連載予定!お楽しみに!